展示会・セミナー情報

DIPSの技術@〜冷やすだけではない「新しい冷却」〜

冷却にドライアイスパウダーを使用しますので、物理的冷却は当然可能です。
常温・常圧下でのドライアイス昇華温度は約マイナス79.8℃
この温度を持った個体が断続的に加工点へ噴射されますので、加工点の温度は低下します。
しかしDIPSの冷却はそれだけではありません。二酸化炭素雰囲気を加工点に生成させる事で、熱発生の原因となる酸素濃度を相対的に減らし、熱発生そのものを抑制します。 これが「新しい冷却」。冷たい物質を物理的に衝突させて温度低下を期待するのではなく、熱の発生そのものを抑制する。それがDIPSなのです。

DIPSの技術A〜結露対策〜

昇華温度マイナス79.8℃であるドライアイスを加工点へ噴射し続けると、当然刃物やワークは冷却され続けます。
常温常圧下、かつ通常の工場雰囲気温度・湿度の場合、冷却され続けている物質周囲の空気が急速に冷却され、その中に含まれる水分(湿度)によって結露が生じる心配があります。
DIPSのシステムは結露対策として、ノズルから噴射されるドライアイスを運搬するアシストエアに着目しました。
システムに含まれるエア・ドライヤによって、エアの露点をマイナス40℃以下まで下げ、かつエアの温度を装置本体に内蔵されたヒーターによって50〜60℃まで温めています。 更にノズル内の構造により、ノズルから噴射される2流体(エア+ドライアイスパウダー)は、アシストエア同様に露点マイナス40℃以下まで乾燥させた別のエア膜(シールドエア)に包まれて噴射されます。
つまり急激に冷却されるはずの加工点に対し、露点をマイナス40℃以下まで乾燥させ且つ60℃近辺まで温められたエアを同時に噴射させることにより、急激な結露を防止しているのです。

DIPSの技術B〜加工点へ確実に届けます〜

リアルタイムに生成されたドライアイスパウダーを確実に加工点へ届ける。
加工点で初めて衝突・気化させる事で、加工点に不活性雰囲気を生成する。
この2点がDIPSの使命・命題であり、それがDIPSの全て。
それを実現するための一つの手段として、噴射圧力は約350kPa近辺、かつ直線的に噴射させるノズル形状になっています。 ドライアイスパウダーは何かに衝突するとその場で気化してしまいます。加工点手前で気化してしまわぬよう最適なノズル形状と噴射圧力を備え、確実に加工点へドライアイスパウダーを届ける。 それを実現したのがDIPSのシステムなのです。

DIPSの技術C〜加工点まで2m〜

現在「DIPS10-1SA」のモデルで実現している「装置〜加工点」までの距離(ホース長さ)は2メートル。
これは短いようでありながら画期的な長さでもあります。
ボンベから大気圧下へ放出される液化炭酸ガスは、瞬時に固体化し、瞬時に気化(ガス化)してしまいます
つまりボンベ出口からドライアイスとして存在できる距離はごく僅か。ほとんど無いと言っても過言ではありません。
ボンベ出口から装置本体、本体内を経由してそこから更に2m先。そこで粒径約30ミクロンのドライアイスパウダーを断続的かつ均一に噴射・衝突させる事が出来るクーラント装置は、恐らくDIPSが唯一でしょう。

DIPSの技術D〜コンパクトなシステム〜

DIPSの魅力のひとつとして挙げられるのがそのコンパクトなシステム。
これまでのクーラントシステムと異なるのは「既存の加工機への取り付けが容易」である事。
既存装置の大きな改造や変更はまったく必要ありません。
と同時に、装置の載せ替えも簡単。
今日はこの加工機で使用して、明日は違う加工機で。明後日は別の工場へ持って行ってあの加工機で…。
そんな使い方も出来るのがDIPSなのです。

まだまだ広がる可能性、DIPSの未来。

弊社では鋭意DIPSの開発を続けています。
現状2メートルであるホースを3m、4mに出来るのか?
装置の更なる小型化は可能か?
外部運転仕様
2連・3連ノズル仕様…
大型加工機から小型加工機まで。様々な用途に応じたタイプのDIPSを鋭意開発中です。
まだまだ大きな可能性を秘めた新しいクーラントシステム「DIPS」。その未来にもご注目下さい。

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株式会社ディップス・エイチシー
電話:046-204-4707
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